今年の干支は「壬寅(みずのえ・とら)」。
干支に関する相場格言で「寅 千里を走る」という言葉があります。
「虎 千里を走る」とは
「虎は1日に千里の道を往復する」という中国の諺からきている言葉です。
一日で千里を走り千里を戻るという虎にたとえ、値上がりしたり値下がりしたりする「往来相場」を意味します。
過去の日経平均の実績
※( )内はその年に起こった主な事件
・1950年:▲ 7.3%(朝鮮戦争)
・1962年:▲ 0.8%(キューバ危機)
・1974年:▲11.4%(ニクソン大統領辞任発表、田中角栄首相辞意発表)
・1986年:+42.6%(チェルノブイリ原発事故、金融ビックバン、国鉄分割・民営化関連法案8法成立)
・1998年:▲ 9.3%(橋本龍太郎首相退陣、ロシア危機、日本長期信用銀行の国有化)
・2010年:▲ 3.0%(ギリシャ危機)
平均騰落率は+1.8%と十二支の中で10位、過去6回の勝敗も1勝5敗で十二支の中で最下位です。
唯一上昇している1986年はバブル相場がスタートした特殊な時期でもあるため、基本的には芳しくない実績だったと言えます。
大きな事件によって波乱が起きたという意味では、格言通りの結果だったかも知れません。
まとめ
本来、株式投資は情報を総合判断しておこなわなければなりません。
ですが、相場格言は、相場に対する心構えや注意点など投資家心理を反映したものが凝縮されています。
一見、干支の動物と相場に関連性はないように思われますが、似たような事象が一定間隔で繰り返されているという点は干支のサイクルと共通するかもしれません。
格言を知ることで「政治的な波乱が多いかもしれない」「往来相場になるかもしれない」と気をつけることができます。
2022年の投資戦略の参考にしてみてはいかがでしょうか。
※実際の投資は、ご自身の判断でお願いします。
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