2月13日は「NISAの日」です。
2014年1月からスタートするNISA(少額投資非課税制度)の普及を促すために、「確定拠出年金の日(10月1日)と合わせて制定されました。
NISAの日とは
NISA(少額投資非課税制度)が2014年1月からスタートすることを記念して、特定非営利活動法人確定拠出年金教育協会が2013年に制定しました。
日付は、「213(ニーサ)」の語呂合わせです。
「NISAの日」を制定することで、金融庁および各業界団体は投資の基礎知識、NISAの仕組みなどを多くの人に広めるために積極的な広報活動に取り組んでいます。
NISAとは
通常、株式や投資信託などに投資をした場合、売却や配当の利益に対して約20%の税金がかかります。
これに対してNISAは、NISA口座(非課税口座)内で、毎年一定金額の範囲内で購入した商品から得られる利益が非課税になる制度です。
イギリスのISA(Individual Savings Account=個人貯蓄口座)をモデルにした日本版ISAとして、NISA(ニーサ・Nippon Individual Savings Account)という愛称がついています。
現在のNISAは、成年が利用できる「一般NISA」「つみたてNISA」、未成年が利用できる「ジュニアNISA」の3種類があります。
年齢の他、年間購入金額や最大非課税期間、対象商品などは、各制度で異なりますので利用する際は内容を理解することが必要です。
なお、2020年度の改正により「一般NISA」は2024年以降2階建ての制度となり、「ジュニアNISA」は2024年以降に新規購入ができません。
NISAの利用状況
①NISA口座数
・NISA総口座数:1,067万口座(2020年末比+16.7%)
・一般NISA:762万口座(2020年末比+2.8%)
・つみたてNISA:305万口座(2020年末比+76.6%)
②NISA口座数の年代別分布
・20~30代:約280万口座
・40代:約179万口座
・50代:約148万口座
・60代:約131万口座
・70代:約139万口座
・80代以上:約74万口座
最も口座数が多いのは、20~30代。
他の年代よりも「つみたてNISA」が占める割合が大きいことから、「つみたてNISA」の普及が若い世代のNISA口座数の増加に寄与しているものと考えられます。
※勘定設定口座数をベースとしているため、各年代の合計が総口座数と一致しない場合があります。
③買付額(一般NISA口座)
・2021年勘定:2兆1,778億円
・累計:16兆6,293億円(2020年末比+15.1%)
※2019年3月末時点の調査以降、ロールオーバーによる受入額を含めています。
④買付額(つみたてNISA口座)
・2021年勘定:3,530億円
・累計:7,554億円(2020年末比+87.7%)
⑤新規買付額の年代別分布 ※2021年勘定分
・20~30代:約5,460億円
・40代:約4,135億円
・50代:約3,706億円
・60代:約3,725億円
・70代:約3,461億円
・80代以上:約1,064億円
最も新規買付額が多いのは、20~30代。
口座数と同様、「つみたてNISA」の普及が若い世代の新規買付額の増加に寄与しているものと考えられます。
※出所:日本証券業協会「NISA口座開設・利用状況調査結果(2021年9月30日現在)」【全証券会社対象】
まとめ
「一般NISA」は2014年からスタートし、口座数がその年513万から現在762万まで増加。
「つみたてNISA」は、2018年からスタートし、口座数がその年53万から305万まで増加。
特に、「つみたてNISA」の増加には目をみはるものがあり、社会情勢や市場動向の影響もあるでしょうが金融庁および各業界団体の積極的な広報活動が功を奏していることは間違いないでしょう。
商品価格が上昇しアメリカの利上げが進行しつつある現状では、今後ますます貯蓄から投資へ振り替える必要がでてくるでしょう。
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