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過去最高水準!高配当株の選び方2023年3月

今回は、配当利回りの高い日本株式の選択方法についてのお話です。

最近、人気の高配当株式ですが、メリットもあればデメリットもあります。

どの会社に投資するかを決める時は、ポイントを抑えて注意することが必要です。

1.今、高配当株が人気


「高配当株式」とは何か、基本を確認しておきましょう。


まず、企業が株主に、利益の一部を還元する配当する「株主配当」というものがあります。

そして、この「株主配当」が投資金額に対して、どれぐらいの割合かをあらわす「配当利回り」という指標があります。

計算は、1株の配当金を株価で割って求めます。

計算のベースが株価のため、株価が変動することによって、「配当利回り」も変動します。

株価が上がれば、配当利回りは下がり、株価が下がれば、配当利回りは、上がります。

この「配当利回り」が、一般的に3%を超えたものを「高配当株式」と言います。


最近、この高配当株式を投資戦略とする投資家が増えています。


人気の理由は、大きく2つあります。


(1)過去最高水準の数値


まず1つは、配当利回り関連が過去最高水準であることです。

この3月期の配当金総額は、前期比6%増の14兆円超。

過去最高となる見通しです。

そして、配当利回り5%を超える株式数も、1月末現在で80銘柄を超え、過去最高水準となっています。


これは、2008年のリーマンショック、2020年のコロナショック以来の水準です。

当時の利回りが上昇した要因は、株価の急落によるものですが、今回は違います。

株主への利益還元を積極的に行おうとする企業が増えていることが、要因だと思われます。

また、東証による株価純資産倍率1倍割れの企業を是正しようという動きが出ているため、株主還元によって対処しようという動きが出始めているのかもしれません。

そのため、業績が良くても3%~4%と、かなり高い配当利回りの企業が多くあります。


(2)堅調な株価


そして、理由のもう1つは、堅調な株価です。

2020年以降、高配当株への資金流入が続いています。

配当利回りの高い企業の株価動向を知る指数として、予想配当利回りの高い50銘柄で構成された「日経平均高配当株50」があります。

この指数は、日経平均株価が約9%値下がりしたのに対し、約20%値上がりしています。

同様の指数「東証配当フォーカス100」も、2月中旬に、2010年の計算開始以来の最高水準となりました。

良好だったアメリカの景気減速が懸念され始め、替わって業績が底堅く、配当利回りの高い企業を物色する動きが強くなってきています。


株主配当の権利確定をする企業が多い3月末。

NISA(少額投資非課税制度)を利用して、高配当株式を購入する個人投資家も増えています。

高配当株式と言えば、連続増配32期の「花王」が有名です。

株価は、この10年間で約2.2倍上昇し、日経平均よりも良好なパフォーマンスです。


今後、金利上昇の可能性が高まるなかでは、一般的に、成長株よりも割安株が買われてきます。

それを考慮すると、高配当株の中でも割安な企業は、更に値上がりする期待が高まります。

ただし、海運株のように、配当利回りが高くても、過熱感から売却されたり、市況によって株価に大きく変動する場合もあります。

銘柄を選ぶときは注意が必要です。


2.高配当株のデメリット


魅力的な高配当株ですが、デメリットもあります。

大きくは、3つ。


(1)元本保証ではない


まず1つは、当然ながら元本保証ではないこと。

株式には、価格変動リスクがあり、元本が保証されていません。


(2)投資効率が低下


デメリットの2つめは、税金による投資効率の低下です。

配当金が支払われる都度、約20%の税金がかかります。

課税されることに加え、再投資ができないため、投資効率は低下します。


(3)減配や変更の可能性


そしてデメリットの3つめは、減配や変更になる可能性があることです。

高配当株式の企業すべてが業績良好とは限りません。

業績不調によって株価が下落している場合、配当利回りは上昇します。

また、企業の創業などの記念配当がある場合、配当利回りが一時的に高くこともあります。

現在、企業が発表している株主配当は、その金額が継続されるとは限りません。


3.銘柄選びのポイント


こういったデメリットのリスクを下げるために、ポイントを抑えて銘柄を選ぶことが重要です。

ポイントは、3つ。


(1)配当利回り


まず、配当がどういう状況なのかを確認しましょう。

ここでチェックするのは、「配当利回り」「配当額」「配当性向」「DOE(株主資本配当率)」「連続増配」です。


配当利回りは、3%以上あるかどうか。

配当額は、過去の推移を見て安定しているかどうか。

「配当性向は、企業が利益を株主にどれだけ払っているかを表す指標です。

この配当性向が30%~50%程度に落ち着いているかどうか。

もし、100%を超えている場合は、利益以上に払っている「タコ足配当」ということになり、減配する可能性が高くなります。

最近、この「配当性向」の替わりに、「DOE(株主資本配当率)」を目標に掲げる企業もあります。

「配当性向」は利益に左右されるため、還元状況がつかみにくいという弱点があります。

そのため、計算の基準を株主資本とした「DOE(株主資本配当率)」で明確にするようです。

加えて、連続増配しているかどうか。

連続して増配してる年数が長ければ、それだけ業績も安定しています。


(2)業績


次は、業績内容を確認しましょう。

ここでチェックするのは、「赤字」「借金」「自己資本比率」です。


外部要因がないのに、過去何回も赤字になっている場合は、要注意です。

そして、借金が多くないかどうか。

売上が増えていないのに、社債や借入金などの有利子負債だけが増えている場合も、要注意です。

そして「自己資本比率」。

これは金融機関に頼らずに、自力で資金を賄っている度合いで、財務の健全性を表す指標です。

一般的な目安は、30%以上ですが、できれば50%以上が安心です。

ただし、この数値は業種や規模によって、大きく格差があります。

同じ業種で他の銘柄はどうなのかもチェックしてみましょう。


(3)株価が割安


最後は、株価が割安かどうかを確認しましょう。

ここでチェックするのは、「PER(株価収益率)」「PBR(株価純資産倍率)」です。


PER(株価収益率)は、株価が利益の何倍まで買われてるかによって、割安かどうかを測る指標です。

数字が小さいほど、割安になります。

同じ業種の他の企業や、日経平均(3月1日現在は約13倍)と比較してどうなのかが一つの基準となります。

そして、PBR(株価純資産倍率)は、株価が純資産に対して、何倍まで買われてるかによって、割安かどうかを測る指標です。

数字が小さいほど割安です。

これも、同じ業種の他の企業や、日経平均(3月1日現在は約約18倍)と比較してどうなのかが、一つの基準となります。


こういった指標を使って、銘柄の絞り込み(スクリーニング)をしてみましょう。

ツールとしては、「取引している証券会社のサイト」「ヤフーファイナンス」「みんかぶ」「IRバンク」「バフェットコード」などがあります。


記載した指標や項目数は最小限のため、他にも、投資予定の企業のホームページ、会社四季報、経済紙などで、より多くの情報収集をしましょう。


4.高配当株投資の注意点


そして、実際に投資する時は、特に気を付けてもらいたい点が4つあります。


(1)締切日


1つめは、締切日があることです。

配当をもらう権利を取得するためには、企業が決めた「権利確定日」の2営業日前である「権利付き最終日」までに購入する必要があります。

2023年3月末が決算の場合、「権利付き最終日」は3月29日(水)になります。

この日までに、株式を購入、または保有していれば、配当の権利が所得できます。

そして、権利付き最終日の翌営業日「権利落ち日」以降に売却しても、配当は受け取れます。

そのため、利回りが高い銘柄ほど、「権利付き最終日」までは株価が上昇し、「権利落ち日」以降は株価が下落するという現象が多く見られます。


(2)配当の変動


2つめは、配当は変動するということです。

企業が決算前に発表している数字は、その時点での予想になります。

実際の決算後に修正することもあります。


(3)配当金の受取方法


そして、3つめは、NISAであっても、受取方法によっては、課税されることです。

NISA(少額投資非課税制度)は、通常、売買益や配当金に課税される約20%分が非課税となります。

しかし、配当金を証券会社の口座で受け取る「株式数比例配分方式」以外では、課税されてしまいます。

銀行や郵便局で受け取っていないかどうか、確認しておきましょう。


(4)損益通算


4つめは、損益通算です。

株式の売買での損失は、株式の配当とも相殺されます。

株式の売買での損失があるかどうかに関わらず、配当金には約20%が課税されます。

確定申告によって、売買での損失と配当が相殺され、還付金が出てくる場合もあります。

また、外国株を購入している場合は、当該国と日本国内で二重課税されていることがあります。

還付を受ける場合は、確定申告によって「外国税額控除」を申告する必要があります。

複数の証券会社を利用していたり、特定口座の源泉徴収あり以外の口座で取引している場合は、自分で確定申告する必要がありそうです。

なお、NISA口座内で生じた損失は、対象外です。


5.まとめ


高配当株式は、配当利回り関連が過去最高水準、堅調な株価などを理由に人気です。

高配当株式は魅力的ですが、元本の保証がない、配当金が出る度に税金が引かれて、投資効率が悪い、減配や無配になる可能性があるなどのデメリットもあります。


銘柄選びのポイントは、「配当」「業績」「割安」です。

スクリーニングで銘柄を絞り込んだ後も、株式の比較サイトや経済誌などで情報を収集しましょう。

高配当株投資の注意点は、「締切日」「配当の変動」「受取方法」「損益通算」です。

今年3月の権利付き最終日は、3月29日(水)です。

高配当株式のメリットやデメリットを理解して、スクリーニングした後も、会社のホームページや経済誌などで情報収集してから、よく検討して購入しましょう。


具体的に銘柄を紹介した動画もありますので、ぜひご覧ください。

▼YouTube動画

「過去最高水準! 2023年3月 高配当株の選び方 気になる銘柄9選」


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