「主人に貯蓄を任せていたら全然できていなかった」というご相談を受けることがあります。
それは、男女それぞれの投資傾向が原因かも知れません。
男女の投資行動の割合(特徴)
金融広報中央委員会「金融リテラシー調査」2019年のデータをみると、男女別の投資傾向の違いに気づきます。
男性は、リスクを好み目先の利益を取りにいこうとしますが研究熱心です。
また女性は、リスクを回避し堅実ですがあまり研究しない傾向がうかがえます。
■参考データ
・近視眼的行動(=目先の利益にとびつきやすい)
男性:50.4% 女性:43.9%
・損失回避(=損失を避けたがる)
男性:67.4% 女性:87.0%
・株式を購入したことがある人
男性:41.2% 女性:23.4%
・商品性を理解せずに投資信託を購入した人
男性:24.5% 女性:40.1%
・経済情報を月に1回以上見ている
男性:68.3% 女性:54.5%
夫婦で効率よく貯めるには
①二人でいっしょに投資・管理する
一人より、投資先を分散でき購入単位も大きくなるため多様なポートフォリオが可能になります。
意見交換し、非合理な投資をしていないかお互いに指摘しあえれば理想的です。
②投資ルールを決める
運用期間や金額、投資対象などよく話し合って決めることが重要です。
③どちらかが主導権を握る
主導権を決めた方が機動的に動けるため、投資のタイミングを逃しません。ただし情報共有は必要です。
④役割を決める
それぞれの強みを活かし、弱みをカバーすることが必要です。
例えば、研究熱心な男性(夫)は株式や投資信託などのリスクの高い金融資産を担当し、慎重な女性(妻)は安全資産または不動産などの実物資産を担当するとか。
新たに投資を始めるときは、商品探索は男性(夫)が担当し、検討し始めたらリスクを回避する女性(妻)が客観的なアドバイザーとして冷静に判断するとか。
まとめ
効率よくお金が貯まりやすいのは、夫婦で生活費や投資を共同管理する場合です。
逆に、夫婦がもめる確率が高いわりにお金が貯まりにくいのは、どちらか一方だけが管理している場合です。
また、共働きのご家庭は、項目別に家計を分けていることも多く、お互いが自由にお金を使い貯まりにくい傾向があります。
夫婦それぞれの強みや弱みも考慮して、お互いによく話し合いながら資産形成していきましょう。
※文中の性別の投資傾向は、データをもとにした一般的なものです。
※投資は、ご自身の判断でお願いします。
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