相続対策は、自分の資産と考えをまとめることから始めます。
複雑そうにみえますが、相続後の課題を4つに絞るとまとめやすくなります。
相続財産は、のこされた相続人同士の話し合いによって配分を決めることになります。
相続税の申告期限までに遺産分割が確定しない場合、「配偶者の税額軽減の特例」や「小規模宅地等の特例」などの相続税軽減措置が適用できない、物納ができないなどの問題が出てきます。
また、話し合いの行方によっては「争族」になる可能性もあります。
課題② 相続の手続き
遺言書の有無の確認、相続財産の内容(金融機関の特定)の把握、書類の入手と届出などは、とても煩雑な作業です。
仕事をしながら不慣れな相続手続きをおこなうのは相当の時間と労力が必要となります。
課題③ 納税資金の準備
相続税は、相続発生後10ヶ月以内に現金での一括納付が原則です。
納税資金が不足した場合、金融機関からの借入れや延納・物納の申請が必要になるかも知れません。
課題④ 相続税の軽減
基礎控除(=3,000万円+600万円×法定相続人の数※2021年7月現在)を超える部分に対し、相続税が発生します。
相続税を計算するうえで、相続人の生活を保護する制度や財産に応じた相続税の評価方法について確認しておくことが必要です。
まとめ
4つの課題への対策は「①遺産分割(話し合い)」「②相続の手続き」から始めた方がいいでしょう。
「③納税資金の準備」「④相続税の軽減」から始めた場合、相続の基本が理解できていないと無駄になるケースがあるからです。
相続税だけにとらわれない対策が必要でしょう。
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