相続対策の話題になったとき、「そんなに財産がないから」「子どもは一人だから対策不要」という言葉をよく聞きます。
果たしてそうでしょうか?
相続対策をすることで見えてくるものがあるはずです。
1.財産の整理
ご自身の財産を把握されている方は意外と少ないものです。
「利用していなくても口座だけ残っていた」「インターネット取引をどの金融機関でおこなっているのかわからなくて困った」というご家族の話もよく聞きます。
財産を書き出して整理しておけば「ご自分で使うお金」と「ご家族に遺すお金」が明確になり、整理された分、財産管理もしやすくなります。
2.相続税の資金準備
ご自分の財産に相続税がかかるのかご存知ない方も少なくありません。
財産と法定相続人が把握できていれば、相続税がかかるかどうかがある程度分かります。
相続税かからなければ納税資金の準備や税額負担の軽減などの対策は不要ですし、かかる場合も具体的に対策できます。
3.ご家族への想い
対策をすすめていくと「長男は跡取りだから大変な思いをさせている」「息子の嫁はよく世話してくれる」など、それぞれの方への想いが募ってきませんか?
相続がおこったとき生前に対策をしていなければ「法定相続割合」に沿って法定相続人に相続されますから、大問題にはならないかもしれません。
ですが何もせずに想いは伝わるのでしょうか?
まとめ
財産の多寡や家族構成に関係なく、相続手続きは誰にも等しく降りかかってきます。
親しい方を亡くされた直後の相続手続きは、繁忙である以上に辛く悲しいものです。
相続対策は急用ではないため後回しにしがちですが、元気なときでないと捗りません。
大切なご家族が少しでも困らないように、できることから始めてみてはいかがでしょうか。
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