物価高騰、超低金利の預貯金、上がらない賃金などから、投資(資産運用)をはじめる方が増えてきました。
ですが、金融知識がないまま、いきなりハイリスク商品に投資して失敗するケースも多くあります。
今回は、失敗を避けるためにも、投資初心者がやってはいけないことを7つご紹介します。

投資初心者がやってはいけないこと7選
1.余裕資金額を超えて投資する
投資には、大きなリターンも期待できますが、元本の保障はありません。
余裕資金を超えて、ましてや借金してまで投資するのは危険です。
もしも全額無くなっても生活に支障がないとか、10年以上は使う予定がないなどの範囲内に留めておきましょう。
2.1つに集中して投資する
「卵を一つのカゴに盛るな」という格言があります。
1つの資産に集中的に投資をしていると、もしその資産が暴落したときには全財産を失ってしまうという注意を表しています。
投資の世界では、リーマンショックのように、まさかと思うような事態が起こり得ます。
そういったリスクは、複数の資産に分散すればするほど、逓減していきます。
実際、投資信託の中で、リーマンショック後に回復が早かったのは分散投資していた資産です。
分散すると管理が難しい場合は、複数資産で構成されているバランス型に投資する方法もあります。
3.一度に大金を投入する
複数の資産に分散するからと言って、投資予定金額すべてを一度に投入するのはお勧めできません。
売買のタイミングを計るには、ある程度の経験が必要です。
複数回に分けて投資する「時間の分散」も利用して、毎月積立をするとか、暴落したときに追加投資に備えるなど、リスクは抑えるようにしましょう。
4.短期で売買する
短期売買と言えば、1日のうちに取引を終了し利益や損失を確定する「デイ・トレーダー」と呼ばれる投資家が有名です。
投資のプロ中のプロですが、そんな彼らでさえ90%は半年以内に相場から退場すると言われれるほど、短期売買は難易度が高いものです。
投資の基本は長期運用。
時間を味方にして、堅実に運用していきましょう。
5.儲け話を鵜呑みにする
ニュースで見た、あの人が勧めるからと、自分で調べもせずに判断するのは危険です。
他人がうまくいっているからと言って、自分もうまくいくとはかぎりません。
投資は情報戦であり、みんなが知る頃には相場がピークアウトすることも多々あります。
なぜその資産に投資するのか納得できる理由が言えるくらい、自分で調べてから投資しましょう。
6.暴落時にすぐ売却する
相場が暴落すると、ニュースでも大変な騒ぎとなり、パニック状態で売却してしまう人がいます。
最近では、株式だけでなく、為替や金利なども1日で大きく変動していますが、落ち着きを取り戻すと、本来の妥当値まで回復するケースも多くあります。
そういった時に、相場から退場してしまっていては、チャンスを失うどころか無駄に損をしただけになります。
追加投資が難しいようであれば、売却しない、または一部だけ売却するなど、相場に残るようにしましょう。
7.リスク許容度を超えて投資する
リスク許容度(りすくきょようど)とは、投資の際、元本割れなどの変動をどれくらい受け入れられるかという度合いです。
リスク許容度は、一般的には年齢が若いほど高いと考えられますが、資産、年齢、投資経験などによって人それぞれで異なります。
リスク許容度を超えて投資すると、相場が下がったら不安で眠れないとか、投資で失敗ばかりするなど良いことはありません。
元本が割れたらすぐ解約する方は、投資は控えるなど、リスクを取りすぎないよう注意しましょう。
まとめ
金融庁のデータによると、1995年からの20年間で日本の家計金融資産は、約1.5倍の増加にとどまったのに対し、アメリカは約3倍になりました。
おもな要因は、資産の5割弱を運用しているアメリカに対し、日本は2割弱と投資割合が少ない点が指摘されています。
また、アメリカは運用資産の割合が高いと言っても、きっかけが日本の「個人型確定拠出年金(iDeCo)」にあたる「IRA(個人退職勘定)の普及も挙げられていることから、長期で少額投資している人も多いことが分かります。
日本は、アメリカに比べ投資へのハードルは高いと言えますが、金融知力を養うことで大分下げることができます。
まずは、少額、積立、長期で始めてみてはいかがでしょうか。
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