ライフプランの中には、リタイアする年齢を自分で早めるという選択肢もあります。
その取り組みとして、世界で「FIRE(ファイア)」がブームになっています。
FIREとは
英語「Financial(金融)Independence(自立)Retire Early(早期退職)」の頭文字をとって「経済的な自立を実現し早期退職」を目指す取り組みを表しています。
退職時期は、40歳代~50歳代前半を目指すことが多いようです。
従来の早期退職との違い
定年よりも早めに退職するという点はどちらも同じですが、資産運用についての考え方が異なります。
「早期退職」は退職金と公的年金や今までの貯蓄を取り崩しながら生活しますが、「FIRE」は退職前に積極的に資産運用し退職後の資産を取り崩さないように運用益で生活します。
前者はそのうち資産が枯渇するかもしれませんが、後者は何歳まで長生きしても枯渇する可能性がかなり低くなります。
FIREを実現するためには
(1)目標金額の目安
FIREを目指す人は、資産1億円を目標に掲げることが多いようです。
他にも指標があります。
※アメリカのインフレ率や株式市場の成長率などを前提とした試算です。
①年間支出の25倍
年間の生活費が240万円(月20万円×12ヶ月)の場合は6,000万円となります。
②4%ルール
①の資金を4%で運用すれば、運用益だけで生活費240万円が賄えます。
ただ、4%の運用益を毎年安定的に実現していくのは簡単なことではありません。
※アメリカのインフレ率や株式市場の成長率などを前提とした試算です
(2)行動
①節約(支出を抑える)
家計を見直し、住居、食費などの大きな出費を節約します。
②労働(収入をふやす)
転職や副業などをして働いて収入をふやします。
③資産運用(収入をふやす)
複利効果を活用して、できるだけ早い時期から長期投資を続けます。
まとめ
国内ですでにFIREを実践している人もいます。
そういう人たちの実践内容を知って、自分にあった投資スタイルを確立するのも一つの方法です。
FIRE実現への取り組みは、老後の生活資金などの不安解消にもつながります。
もし実現しなかったとしても、取り組んできた資産運用や節約、働き方を考えたことは何もしなかった場合と比べてずっと役に立つでしょう。
※実際のFIRE実践や投資については、ご自身の判断でお願いします。
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